2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

法月綸太郎『頼子のために』

4日間パソコンの電源を入れなかったわ。勤めだして、やや余裕がないのよ。ブクマもまったくしなかったなぁ…まあ、ゆとりが持てるようになったら、ブログやブクマに時間を割くよ。 とりあえず基本スタンスは「読書>ブクマ>ブログ」ですから。頼子のために (…

筒井康隆『ヨッパ谷への降下―自選ファンタジー傑作集』

12編が収められた短編集。「傑作集」だけあって全ての作品が面白い。一口に「ファンタジー」と言ってもその中身は多種多様であって…おっと、全く同じことを「グロテスク」の時も書いたね。 「薬菜飯店」は、食べると体の悪い部分がたちどころに治ってしまう…

絲山秋子『沖で待つ』

「勤労感謝の日」と芥川賞受賞作の「沖で待つ」を所収。「沖で待つ」は『文學界』で読んで1月7日の日記に感想を書いているので、そちらをご覧あれ。 そんなわけで「勤労感謝の日」の感想をメインで。とある事情で仕事を辞め、現在無職の36歳・鳥飼恭子はお見…

筒井康隆『ポルノ惑星のサルモネラ人間―自選グロテスク傑作集』

筒井先生は本当に凄い。メチャメチャ面白い。今まで筒井作品を読んでこなかったことが心から悔やまれる。人力検索で「本が大好きなのですが、この本をもっと早く読んでればよかった!!!と後悔した本を教えてください」という質問があったが、今の俺なら筒…

下調べ中

明日から1泊2日で佐賀の有田に出張。 初めての取材旅行だから、非常にワクワクしてます。 今年は月に一度のペースで地方を回るっぽい。次回からは資料を多めに仕入れておこう。

田口ランディ『富士山』

「青い峰」「樹海」「ジャミラ」「ひかりの子」の4編が収められた中編小説集。自らの生に違和感を持つ人々が、富士山の存在に一種の神々しさを感じる話。「霊峰」と崇められてきた所以を知った気がする。 とくに「ひかりの子」を除く3篇では、主人公たちは生…

奥田英朗『イン・ザ・プール』

友人に「面白いよ」と薦められたので、さっそく読んでみた。 奥田英朗を読むのはじつに久しぶりだ。最後に読んだのが『邪魔』だから、5年ぶりかな?そういえば2004年に直木賞を受賞してたんだよね。俺が読んだ『最悪』と『邪魔』では…って、内容を覚えてない…

薦められたら即書店

『イン・ザ・プール』(奥田英朗) 『富士山』(田口ランディ) 『クオリア入門―心が脳を感じるとき』(茂木健一郎)

吉田修一『ひなた』

本書は『JJ』に連載していた「キャラメル・ポップコーン」を改題したもの。『JJ』連載って言うから今までと何が違うのか期待していたのだが、従来通りの吉田修一エッセンスが詰まった作品だった。逆に言えば、彼のスタイルは女性誌の読者にも受け入れられる…

アニメ汚染度チェック!

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アニメ汚染度チェック! やってみた。 以下の結果が出た。 あなたは98.7% アニメに汚染されています。 ぎりぎり一般人のレベルに残れるかどうかというところです。 しかし一歩間違えば奈落の底へ落ちていくだけです。 というか、落ちていく可能性の方が高い…

筒井康隆『天狗の落し文』

356篇が収められた短編集。短いものは2行、長いものでも4ページというわけで、スラスラ読める。「短編」というよりもアイディアの「断片」と呼んだ方が相応しいかもしれん。閃きをメモしておいたノート、という感じ。こうした「断片」をもとにアイディアを膨…

文芸誌メモ〜2006年4月号

文學界 〔徹底討議〕「ネット時代と溶解する資本主義 ライブドア事件・二極化・ナショナリズムをめぐって」(東浩紀 + 鹿島茂 + 佐藤優 + 松原隆一郎) 「お腹」(金原ひとみ) 「生殖記 王国記15」(花村萬月) 「野良おばけ」(吉田知子) 「腹中花」(桑…

花村萬月『雲の影―王国記Ⅳ』

「王国記」シリーズの第4巻で、「雲の影」と「PANG PANG」の2編が収められている。このシリーズはハードカバーと文庫でタイトルや巻数が微妙に異なるので、俺は文庫版を揃えるようにしている。 「雲の影」は主人公・朧の一人称。「汀にて」で修道院を飛び出…

結婚する友人が多くなってきたからね

『結婚式 幸せを創る儀式』(石井研士) 『火宅の人 上巻』(檀一雄) 『天狗の落し文』(筒井康隆) 一緒に『火宅の人』を買ったのがポイント。

梅田望夫『ウェブ進化論―本当の大変化はこれから始まる』

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)作者: 梅田望夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/02/07メディア: 新書購入: 61人 クリック: 996回この商品を含むブログ (2353件) を見る

仮免合格

1週間でここまでたどり着いた。我ながらよくやってると思う。 『現代思想 2006年3月号 特集:メディアは誰のものか NHK問題』 「大学でメディアを学んだ者としては、買って当然ですよ」 どーかくは自分のブログの読者のうちの数%を挑発した。 どーかくのタ…

フレデリック・ベグベデ『文学の墓場〜20世紀文学の最終目録〜』

読書が捗ってない時はブックガイドに限る。「やべえ、これ読んでない」「あれも読んでない」「これも読んでない」という焦りを誘発するからね。とは言え俺みたいにブックガイドや新書ばかり読んでいると、作品自体は未読なのに作品に関する知識はけっこうあ…