2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

久々に書店へ

『茶の本』(岡倉天心)

今村仁司『マルクス入門』

筑摩書房の『マルクス・コレクション』全7巻刊行に合わせて出版された新書。今までのマルクス解釈を紹介すると言うより、新しい観点から見直している印象。ソ連の掲げた「マルクス=レーニン主義」はマルクスの主張と異なっている、という基本的な立場は廣松…

廣松渉『今こそマルクスを読み返す』

しばらくはマルクス漬けでいく。 私はこれまでマルクスの著書もマルクス主義の解説書も読んでこなかったので、私にとっては「読み返し」ではなく「入門」ということになる。マルクス関連の本には触れてこなかったけれども、「下部構造が上部構造を規定する」…

「機動戦士ガンダム」第4話

ホワイトベースはルナツーに寄港した。しかしルナツーの司令ワッケインは民間人を収容しないばかりか、機密に触れたとしてアムロやブライトらを捕捉し、ガンダムを封印する。 一方シャアは、ノーマルスーツでルナツーを襲撃、爆薬によって連邦の戦艦マゼラン…

本バトン

mixiでaskさんから本バトンが回ってきました。mixiの日記はこの「どーかくの日記」に設定してあるので、こちらに書かせていただきます。 持っている本の冊数 約1000冊。文学、ミステリ、SF、哲学・思想、心理学、歴史、ルポ、文芸誌といったところでしょうか…

『天皇の戦争責任・再考』

昭和天皇の戦争責任について、小浜逸郎、池田清彦、井崎正敏、橋爪大三郎、小谷野敦、八木秀次、吉田司の7名による論文が収録されている。ただし橋爪氏の論文では日本国の戦争責任しか述べておらず、肝心の昭和天皇の話が全く出てこない。本書は昭和天皇の戦…

小谷野敦編『恋愛論アンソロジー』

古今東西の小説家・評論家・哲学者による41篇の恋愛論を収録している。口当たりのいい恋愛エッセイの寄せ集めなどではなく、非常に読み応えのある評論や小説が選ばれている。編者は『もてない男』や『恋愛の昭和史』などでお馴染みの小谷野敦氏。数年前、私…

「機動戦士ガンダム」第3話

ホワイトベースのクルーは、補給中のムサイに攻撃を仕掛けることを多数決で決めた。アムロのガンダムはシャア専用ザクと戦い、リュウの乗るコアファイターが補給艦を叩き、カイとハヤトはガンダンクで出撃した。補給艦を沈め、ガデムの乗るザクを倒し、作戦…

告別式の帰りに

『文藝 2005年冬号』 吉田修一ファンとしては、買わないわけにはいかない。

デカルト『方法序説』

「われ思う、ゆえにわれあり」で有名な著書。もともとは論文集の序文であるため、100ページほどの短い文章である。全体は6部に分かれていて、第1部は学問の考察、第2部は方法論の提示、第3部は道徳・生き方、第4部は形而上学、第5部は自然学、第6部が展望と…

森達也『「A」―マスコミが報道しなかったオウムの素顔』

「A」はオウム真理教の荒木広報副部長にスポットを当てたドキュメンタリー映画。本書は監督の森達也氏が、その撮影・編集の過程で何が起き、何を思ったのかを綴ったもの。私は映画の方を見ていないので、以下は純粋に本の感想ということで。 森氏はこの映画…

発掘

居間に置いてあった。 『大図解 世界の武器』(上田信)

佐藤郁哉『フィールドワーク』

フィールドワークについての入門書。物足りなかった、というのが正直な感想。似たような記述が何度も出てくるし、具体例も乏しい。 本書で著者は、アンケート調査を始めとするサーベイが「客観的」で「科学的」であり、それに対してフィールドワークが「主観…

『機動戦士ガンダム』第2話

ジオンの船から砲撃を受けながらも、サイド7からの出港準備を進めるホワイトベース。そんな中シャアはサイド7に潜り込み、セイラと対面する。「似ている」と呟くシャア。「兄さん」と呟くセイラ。シャアはそのまま港に潜入し、スイスイ飛び回る。出港後、シ…

買わないけど一応

文芸誌メモ 群像…特集・大江健三郎(大江健三郎+清水徹「詩と小説の間」、大江健三郎+町田康「二つのカタストロフィと二つの『おかしな二人組』」、講演録「われわれは静かに静かに動き始めなければならない」、沼野充義「終わりの中の始まりを求めて」、大…

『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』全13話

スカパーで鑑賞。 1年戦争終結から3年後の宇宙世紀0083年、地球連邦軍オーストラリア・トリトン基地にガンダムの試作機が2機運び込まれた。この情報を察知していたジオンの残党が基地を襲撃し、核弾頭を搭載した2号機を強奪する。強奪の中心となっていたのは…

永江朗『インタビュー術!』

『ダ・ヴィンチ』を継続的に読んでいたことがある。永江朗という名前はそこで知った。プロフィールの欄に「哲学からアダルトビデオまで」と書いてあり、私はその言葉に惹かれた。以来「AVから現代思想まで(永江朗氏のマネ)」を標榜するようになった。勿論…

高橋哲哉『戦後責任論』

日本の戦後責任に関して、90年代後半に行われた講演や雑誌論文を集めたもの。ネオナショナリズムに対する批判、とくに加藤典洋『敗戦後論』に対する批判がメイン。この『敗戦後論』をめぐる論争は「歴史主体論争」と呼ばれ、かなり熱いものだったらしい。リ…