死ぬ夢

自分が死ぬ夢を頻繁に見る。一番多いのは銃撃されるパターンで、ナイフで刺されることもたまにある。零戦に乗って撃墜されるなんてこともあった。痛みを感じることはないのだが、「これは夢だ」という意識が全くないため、パニック状態に陥る。死の恐怖を擬似的に体験できるわけだ。
今朝は、溶岩流に飲み込まれて死ぬ夢を見た。夢の中の私が、今際の際に何を考えたのか記しておこう。
妹が「あっ!」と声を上げたので窓から外を見ると、家のすぐ下に溶岩が流れ込んできた。トマトソースのような色をしている。私は諦めた。もう死ぬんだと覚悟を決めた。
溶岩に飲み込まれたとき、痛みも熱さも感じなかった。それでも夢だとは思わなかった。その代わり、以下のようなことを考えていた。


溶岩か…
痛そうだ。
苦しそうだ。
苦しんで死ぬのはイヤだ。
苦痛なき死を!!
頼むから一瞬で消し去ってくれ!!
それにしても、死んだらどうなるんだろ。
死んだらこの意識もなくなるんだよな。
死んだら全てが終わる。
消えたくない。
消えたくない!
ああ、俺は意外と平凡な人間だったな。
部屋にある本をもっと読んでおきたかった…


大体こんな感じだったと思う。夢の中で意識が遠のいた瞬間、目が覚めた。死の恐怖に直面した重苦しさと、夢だったことへの安堵で、しばらくボーっとしていた。
なんでこんな夢ばかり見るんだ。フロイトの言う「タナトス死の欲動)」ってやつか?心理学や夢分析の本を優先して読むか。