2006-01-07から1日間の記事一覧

星野智幸特集

『文藝 2006年 春季号』 『最後の吐息』(星野智幸) 『在日ヲロシヤ人の悲劇』(〃) 『虹とクロエの物語』(〃) 今季の『文藝』は星野智幸特集。それに合わせて私も星野智幸特集。

文芸誌メモ〜2006年2月号

文學界 小林信彦「うらなり」 佐伯一麦「ケンポナシ」 吉村萬壱「夏の友」 辻原登「だって、夏でしたもの!」 特集「至高のモーツァルト」 群像 平野啓一郎「モノクロウムの街と四人の女」 堂垣園江「壁の住民」 十文字実香「軽薄姫」 宮崎誉子「チョコレー…

絲山秋子「沖で待つ」(『文學界 2005年 九月号』)

住宅設備機器メーカーの及川は、同期入社の「太っちゃん」とある約束をした。それは、「先に死んだ方が、相手のパソコンのHDDを破壊する」というもの。しばらくして太っちゃんが先に亡くなり、及川は太っちゃんの家に侵入する。 「死んだらパソコンの中身を…

松尾スズキ「クワイエットルームにようこそ」(『文學界 2005年 七月号』)

オーバードーズ(薬の大量摂取)により精神病院の閉鎖病棟に担ぎ込まれた女性が、さっさと退院しようともがく話。女性の一人称で、文章のテンポがとてもいい。 同じ病棟で出会う女性たちも当然、精神的な病を抱えていて、主人公の明日香は「自分のオーバード…