グラハム・ヤング
タリウムで母親を毒殺しようとした16歳の少女は、グラハム・ヤング(グレアム・ヤング)に憧れていたらしい。
と言うわけで、『現代殺人百科』(著者コリン・ウィルソン)で調べてみましょう。テキストをお持ちの方は、176ページを開いてください。
グラハムはイギリス人で、1947年に生まれました。ナチスを尊敬し、ヒトラーに憧れていたと言うことです。怖いですね、怖いですね。
さて、1961年の冬、つまりグラハム14歳の時ですが、彼は酒石酸アンチモンを家族の食物に混ぜました。継母は1962年の4月に死亡します。本文には次のように書いてあります。
ヤングはこの継母にとてもなついていたが、薬物の作用に対する好奇心を抑えることができなかった。
その後、姉と父親も衰弱してきます。家族はグラハムの様子がおかしいことに気づき、彼は逮捕されます。そして精神異常者用の刑務所へ送られました。
グラハムは9年後に釈放され、ジョン・ハッドランド社に就職します。職場では同僚の多くが原因不明の腹痛に悩まされ、2名が死亡しました。そのうちの一人の死亡に関しては、以下のように書かれています。
1971年10月、もう一人の倉庫係のフレッド・ビッグズの症状が悪化した。ヤングは彼の紅茶にタリウムを混入した。ヤングは日記の10月30日の項に、次のように書いている。「特別調合の致死量をFに飲ませた」。タリウムは神経系統を徐々に麻痺させる。
少女はグラハム・ヤングの犯行を模倣したのでしょうかね。
以上です。
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