高校生以下のSEX

「誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくい SEXのすべてについて教えましょう」という映画を作ったのは、ウディ・アレンだ。なかなか上手いタイトルである。セックスについて知りたがっているのは子供とて同じこと。社会は今後、子供とセックスの関係をどうコントロールしていくのか。そんな記事を二つご紹介。
高校以下の性行為容認せず 中教審が基本方針共同通信

性教育について議論している中教審の専門部会は14日までに、高校生以下の子どもの性行為を容認すべきではないとする立場に立って性教育の指導をすることで一致した。中教審が子どもの性行為を許容しないとする基本方針を示すのは初めて。

「性行為を一切禁止するものではないが、性教育をする前提として、性行為を容認しないことを基本スタンスにしたい」というのが文部科学省のコメント。
何度も引き合いに出して申し訳ないが、赤松啓介の『夜這いの民俗学・夜這いの性愛論』によれば、昭和初期頃までの村落共同体では、十代前半の若者が一種のイニシエーションとして性交を教わっていた。もちろん実地。赤松氏は性教育に対して、次のように述べている。

性教育などといって詳しく、難しい理論などを教育しなくても、実地をやればすぐわかるし、立派な性器の男に育ってくれる。性交をさせない性教育など、かえって危険である。いまの小学生の性教育など「性知識教育」で、あんなものは教えない方が、まだよい。

「十代の性が危ない」「若者の性が乱れてる」的な報道をよく目にするが、昔に戻っただけのことだ。
中高生でも、したけりゃすればいい…と最近は思っていたのだが、下記の文章を読んでちょっと考え直し中。
私はセックスしてはいけないんですか?
要約すると、小学6年生の少女がセックスに溺れ、彼氏との関係がバレて親に反対され、皆さんどう思いますか?という文章。作り話っぽい気もするが、これを事実として考えてみる。
彼氏も同級生で、夏休みは週に18回ほどセックスしていた*1。親に反対されても「セックスしたいという気持ちはがまんなんてとてもできない」。12歳の「こころ」さんはこのように述べている*2。私はこれを読んで、薄気味の悪さを覚えた。ランドセルを背負った少女が、「セックスをしたい気持ちを抑える事ができ」ずに、「公園の木陰でセックス」して警察に補導されるなんて。
作り話かもしれないのに私があえてここで取り上げたのは、この相談に対する回答がことごとく「もし妊娠したら責任取れないでしょ?だからまだ早すぎます」というものだったからである。確かにその回答が一番わかりやすい。でも、別の観点から説得できないのかな。あるいは彼女の行為を肯定してあげられる人はいないのかな。
まぁ、今後の課題ということで…

*1:去年の8月に書かれた文章

*2:冷静にまとめると、嘘としか思えない。やっぱ作り話か…