『化石』井尻正二

『化石』井尻正二
今回は井尻正二の『化石』。化石には興味ないんだよな。とりあえず、要約・引用。
化石は普通、トレース・フォシル(生痕化石)、コープロライト(糞石)、ケミカル・フォシル(化学化石)、ボディ・フォシル(体化石)に大別できる。「化石」というと「石に入った古生物」をイメージしてしまうが、古代の生物が残したものなら、石に入っていようといまいと「化石」と呼ぶ。
化石の解読には、岩石学・地層学・歯学・花粉学・植物学・動物学・進化学・潮流学・気象学・ウンコ学・解剖学・分子生物学・遺伝情報学といった多分野の研究成果が動員される。
化石学はいま著しい飛躍を見せていて、ゴールデンスパイク、タフォノミー、ダイアジェネシスといった研究が発達している。
ゴールデンスパイクとは

年代層を岩石の模式断面で測り、その層序の中に地質年代の"瞬間"を見いだすこと

タフォノミーとは

生物が死んでから岩石や堆積物のなかで発見されるまで、どのような出来事を"体験"したかという、いわば"死後の物語"を研究する分野

ダイアジェネシス

生物がどのように埋没し腐敗していったのか、それが最初はどの地点でどの時点での出来事で、それがどのように運搬され破砕されたのか、そこにどんな物理変化や化学的変化が加わったのか

紹介されているのは岩波新書なので、余裕があるときに読んでみますか。