文学賞創設ブーム

文学賞に異変 審査員から作家外し 権威より販売促進(朝日新聞

文学賞の創設が、戦後何度目かのブームになっている。出版物の販売が振るわない中、売り上げ向上を意識した賞が多いのが特徴だ。選考委員から作家を外す傾向が広がり、芸能人や書店員、読者など書き手でない人が並ぶ。

これは、今朝の朝日新聞朝刊の一面。一面の話題としては、いささか違和感があるなぁ。
新らしく創設された文学賞としてここで紹介されているのは、宝島社の「日本ラブストーリー大賞」、角川書店の「青春文学大賞」、幻冬舎の「感動ノンフィクション大賞」の3つ。恋愛、青春、感動ですか。最近のベストセラーは「純愛」をテーマにしたものが多いけど、そういった作品は賞と無縁だったからね。
「多様性」という観点からは、アリだとおもいます。賞を取った作品って、ある程度目立ちますからね。多くの文学賞があるということは、小説に詳しくない人にとって、多くの選択肢があることになり、自分の好みに合う作品を見つけやすくなると思います。私も小説にそれほど詳しくなかった頃は、文学賞と「このミス」が大いに参考になりました。
ただ、乱立しすぎのような気もしますけどね。新聞の書評や信頼に足るブログの方が参考になります。
ちなみに、私の中での文学賞等の格付けは以下の通り。受賞作や賞自体の優劣を表しているのではなく、あくまで私の好みね。
AAA:三島由紀夫賞候補作、芥川賞候補作、『SFが読みたい』の上位
A:文学界・群像・新潮・すばる・文藝の各新人賞
B:山本周五郎賞、このミス上位、本格ミステリベスト10上位、映画化・ドラマ化