「強姦」なのかなぁ…

男子生徒「強姦」で服役終えた元教師、相手の元生徒と結婚

当時12歳だった男子生徒と性的関係を持ったとして、強姦罪などで2回の有罪判決を受けて計8年間服役した元女性教師(43)と、相手の元生徒の男性(22)が20日、ワシントン州シアトル郊外で結婚した。2人には、すでに2人の娘がいる。(CNN)

どのような事件だったか見ていきましょう。
当時34歳の女性教師が12歳の男子生徒と性的な関係になり、児童強姦の罪で有罪になりました。6ヶ月の服役後、教師は生徒との間に出来た子供を出産。接近禁止命令が出ていたのですが、再び性的な関係を持っていることが判明して再逮捕。今度は7年半の実刑判決を受けます。服役中に二人目の子どもを出産し、昨年8月に出所。接近禁止命令が解除になって、2人は結婚したそうです。
「児童強姦罪」の法的・宗教的・文化的な根拠を調べてないので、主に私の感じたことを書きましょう。まとまってないので錯綜します。
この8年間の服役に、何か釈然としないものを感じます。後々結婚まで至った事実を見ると、当時の2人の間に「愛」らしきものはあったのでしょう。確かに元教師には夫も子供もいました。男子生徒は12歳でした。しかし、この2人の性的な関係は果たして「犯罪」なのでしょうか。「強姦」なのでしょうか。
大人・子供、先生・生徒という関係には「権力」が発生しますね。対等とは言いがたい。また、児童に対する性的な虐待がアメリカでは多いようですから、法的に厳しく線引きしてあるのでしょう。ここらへんを深く調べてみたいですねぇ。
もし男女が逆であったら、つまり34歳の男が12歳の少女と性交したならば、私は「そりゃまずいよ。犯罪だよ」と何の疑問もなく思うでしょう*1。この違いは何でしょう。34歳の男・12歳の女だった場合、その関係が対等ではないことが想像されます。男が主導権を握って突っ走ってるんだな、と。しかし34歳の女・12歳の男の場合、単に羨ましいんですよ。まぁ、そんな訳で「強姦」という罪名に釈然としないものを覚えるのでしょうね…
買ったばかりの『夜這いの民俗学・夜這いの性愛論』をパラパラ読んでいますと、村落共同体の性的な奔放さが綴られていて、かなり面白いです。

十五歳になると若衆入りで、すべての男が年上の女や娘から性交を教えてもらう。

お二人は生まれてくる時代と場所を間違ったみたいね。

*1:ここにも疑問を挟む余地は幾らでもあるのですが、とりあえず流します