地域共同体

昨晩友人と電話で話した時、『思想の冒険』(鶴見和子・市井三郎編)の内容を幾らか教えてもらった。これが非常に面白い。端的に言えば、地域共同体的な結びつきが如何にして形成されるのかと言う話である。
「地域共同体の崩壊」とはよく使ってきたフレーズだが、その地域共同体が如何なるものかをしっかり把握していなかった。せいぜい両親の実家で、都会にはない結びつきを体験する程度だった。
それでも、その「都会にはない結びつき」を非常に興味深く思ってきた。中上健次横溝正史の小説にある地縁・血縁・因習・慣習といった要素は、その結びつきと同質だと思ったからね。
鶴見さんの本は絶版らしいので、別の本を探さないとね。やはり民俗学がいいのかな。
忘れられた日本人 (岩波文庫)宮本常一
庶民の発見 (講談社学術文庫)(〃)
夜這いの民俗学・夜這いの性愛論赤松啓介
木綿以前の事 (岩波文庫)柳田国男
遠野物語―付・遠野物語拾遺 (角川ソフィア文庫)(〃)
ここら辺ですかね。オススメがあったらよろしくです。