火・水と「証言記録 兵士たちの戦争」を見た

NHKで深夜に再放送しているのだが、見ていて遣り切れなくなる。戦争関係の本は何冊も読んでいたから知識としては知っていたが、生き残った人の証言はまた重みが違う。というかあんな凄惨な戦場で生き残った人は凄い。しかも証言している人は90歳前後なのに矍鑠としていて、これもビックリ。ラインナップは下記の通り。

  • 火曜
    • 「中国雲南 玉砕・来なかった援軍 〜福岡県・陸軍第56師団〜」(拉孟守備隊)
    • 「フィリピン・シブヤン海 戦艦武蔵の最期 〜横須賀海兵団〜」
  • 水曜

見ていて強く思ったのが、「あれ?作戦を立案した人は、本気で勝とうと思ってたの?」である。現場にいた兵士の証言を聞くと、いかに大本営やら軍司令官やらが現場を知らずに無茶な命令を出したかが分かる。武蔵が沈んだ時の参謀のコメントが、「乗組員に勇気がなかったから」だって。おいおい、その前にあなたが現実を直視する勇気を持てよ…
今夜は大陸打通作戦、明晩は史上最低の作戦として名高いインパール作戦が取り上げられる。私なんかは「インパール作戦」という言葉を聞いただけで、脱力するような虚しさを覚える。ああ牟田口、君はなぜ「ジンギスカン作戦」などという阿呆な作戦を実行してしまったんだ…
インパール作戦だけでも、皆さんには見ていただきたいと思います。
コンティニューvol.46不思議のひと触れ (河出文庫)浮世でランチ (河出文庫)老いの超え方 (朝日文庫)
『CONTINUE Vol.46 第1特集:ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
『不思議のひと触れ』(シオドア・スタージョン著、大森望訳)
『浮世でランチ』(山崎ナオコーラ)
『老いの超え方』(吉本隆明)