見沢知廉死去

作家の見沢知廉さんが亡くなりました。
<訃報>見沢知廉さん46歳=作家 飛び降り自殺か

獄中をリアルに描いた小説「調律の帝国」などで知られる作家、見沢知廉(みさわ・ちれん<本名・高橋哲央=たかはし・てつお>)さんが7日、横浜市戸塚区の自宅マンション8階から転落し、死去した。46歳だった。神奈川県警戸塚署は飛び降り自殺とみている。
毎日新聞

代表作は『天皇ごっこ』『囚人狂時代』『調律の帝国』ですね。
立花隆が『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』の中で、見沢知廉のことを紹介している。

 九四年に『天皇ごっこ』で新日本文学賞を取った見沢知廉は、最近注目度ナンバーワンの若手作家だが、文学通なら誰でも知るように、これは、見沢が殺人罪で千葉刑務所に服役中に獄中受賞した作品である。
 見沢は、右翼の活動家で、組織に入り込んできた公安のスパイを、仲間とともに粛清し、十二年の刑を受け、八六年から九四年まで入獄した。(P.199)

ちなみに見沢の母は獄中の見沢に対し、手紙の中で次のように書いた。

「貴方は死にたい、死ぬというが、本当に死ねるのですか」(P.201)

見沢知廉公式サイト