2審も死刑×2

毒物カレー事件、林真須美被告に2審も死刑判決
和歌山の「毒物カレー事件」で、控訴審の判決公判があり、大阪高裁は1審・和歌山地裁の死刑判決を支持しました。

白井万久裁判長は、「残忍で冷酷な犯行で、殺意が未必にとどまるとしても、量刑は不当とは言えない」として、1審判決を支持、真須美被告の控訴を棄却した。(読売新聞)

1審で黙秘を貫いた林真須美被告は、控訴審では打って変わって無罪を主張。裁判長はそのことについて「突然、真相を吐露し始めたとは到底考えられず、信用できない」と判断しました。
状況証拠を積み重ねた末の死刑か…


下関の通り魔、控訴審も死刑…「完全責任能力あった」

山口県下関市のJR下関駅で1999年9月、5人が殺害され、10人が重軽傷を負った通り魔事件で、殺人罪などに問われた同市豊浦町、元運送業上部(うわべ)康明被告(41)の控訴審判決が28日、広島高裁であった。(読売新聞)

高裁の大渕敏和裁判長は、1審・山口地裁下関支部の死刑判決を支持しました。
被告側は「妄想に支配された犯行で、当時は心神喪失状態だった」と主張しましたが、裁判長は「犯行時、完全責任能力があったことは明らか」、「多数の人々を殺害しようと決意し、事前の計画に従って、極めて冷静、合理的に犯行を行っている」と述べました。
動機が最悪ですな。

動機については「運送業が継続できなくなったうえ、両親からの援助も拒絶され、八方ふさがりの状態で将来に絶望し、無差別大量殺人をしたあとに自殺すれば、両親に対するうっぷんばらしになると考え、犯行に及んだ」と述べた。