少年たちの供述

最近起こったショッキングな少年犯罪の、加害少年の供述をピックアップしてみましょう。
「父が1人の時襲った」両親殺害の15歳供述(読売新聞)
まずは板橋区の管理人夫婦殺害事件。

また、「父を先に殺害した」などと話していたが、その後の調べに、さらに「父が1人でいるところを狙った」と供述。母親が管理人室の外に出ている時に、6畳和室で寝ていた父親の頭部を鉄アレイで殴り、包丁でのどを刺すなどして殺害した状況を具体的に話し始めた。
また、父親が殺害された後に管理人室に戻ってきた母親は、少年に、台所付近で包丁で切り付けられた。母親は隣の和室に逃げ込んだが、少年は母親を追い掛け、胸や腕などに切り付けたり刺したりしたという。

とても冷静に事を運んでいるように思えます。カッとなって殺したわけでなく、父が一人になるのを待ち、母が戻ってくるのを待ち、隣の和室に逃げた母を追いかけ、綿密な細工を施した時限発火装置を作り、殺害後は都内の映画館で洋画を見て、草津の旅館に宿泊する。この一連の流れの中で、彼は一体何を思っていたのでしょうか。迷いはなかったのか、後悔はなかったのか。

「漫画見て思い付いた」 山口・光高校爆発事件共同通信
お次は光高校爆発事件。

仕返しをする方法を考えていたところ、爆弾を使って敵を倒す漫画を読み、爆発物を投げ付けることを思い付いたという。
生徒は「自分は体が小さくて腕力では勝てないし、無口なので言葉でもうまく言えないが、これなら勝てると思った」と話しているという。

爆弾を使って敵を倒す漫画…一体何を読んだのでしょうか。漫画の暴力描写を規制しろ、なんて話がまた出てくるのでしょうかね。
「これなら勝てると思った」か。凄く考えさせる一言です。「勝つためには手段を選ばない」という言葉がピッタリ当てはまります。

「兄を殺さないと殺される」逆襲恐れ浴槽に投げ込む(読売新聞)
最後は15歳の弟が17歳の兄を刺殺した事件。

兄を刺した後、浴槽に投げ込んだことについて「刺した以上、兄が生きていたら自分が殺されると思った。完全に殺害するため浴槽に沈めた」と供述していることが24日、わかった。

すごい兄弟関係ですね。追いかけてとどめを刺したり浴槽に沈めたりしたのは、復讐を恐れてのことでしたか。やはり「日頃の恨み」だけではなかったのですね。