就職活動の「勝ち組」or「負け組」

同じ出来事でも、報道によって読んだ時の印象が全く異なるいい例です。
8割が就職の「勝ち組」 新入社員の意識調査共同通信

新入社員の77%が自らを就職活動での「どちらかといえば『勝ち組』」と考えている−−。財団法人社会経済生産性本部が、22日までにまとめた新入社員の意識調査で分かった。

<新入社員意識>5人に1人が就職活動の「負け組」と認識毎日新聞

今年の新入社員の2割強は就職活動での自分を「負け組」と認識していることが22日、社会経済生産性本部と日本経済青年協議会の05年度「働くことの意識」調査で明らかになった。

共同通信毎日新聞も、社会経済生産本部が実施した意識調査について報じているのですが、私が両記事から受けた印象は全く逆でした。
共同通信の記事の場合、「勝ち組と認識してる人が意外に多い」というニュアンスであり、「パートや派遣などが増える厳しい環境の下、正社員という安定した身分を獲得したとの思いからではないか」という分析を紹介しています。一方毎日新聞の記事の場合、「負け組と認識した人が2割もいる」というニュアンスであり、「依然として厳しい就職環境を物語っている」という分析を紹介しています。