アインシュタインの手紙

<アインシュタイン>手紙6通寄贈へ 原爆の苦悩にじませ

アインシュタイン(1879〜1955)博士が平和観や戦争責任についてつづった6通の手紙の寄贈先を、東京都中野区在住、哲学者の故・篠原正瑛(せいえい)さんの家族が探している。(毎日新聞

篠原正瑛…知らないなぁ。著書も手に入りそうにないな。奥さんによれば、お金や名誉に執着しない方だったようです。私もそうありたいものだ。以下、アインシュタインの手紙から。

1953年2月22日
……私は絶対的な平和主義者だとは言っていません。私は常に、確信的な平和主義者です。つまり、確信的な平和主義者としてでも、私の考えでは暴力が必要になる条件があるのです。
その条件というのは、私に敵がいて、その敵の目的が私や私の家族を無条件に抹殺しようとしている場合です。……したがって、私の考えではナチス・ドイツに対して暴力を用いることは正当なことであり、そうする必要がありました。

平和と暴力に関して、私もこれと同じ考え方ですね。まぁ、侵略戦争が否定された世の中ですから、ほとんどの人はこの考え方でしょう。基本的には平和主義者だが、自分たちの生命・財産を脅かす者に対しては、徹底的に抵抗する。侵略されないように、周辺諸国と上手くやるのが一番なんですけどね。まぁ、万が一に備えるのも必要ですから。

1953年6月23日
……私は日本に対する原爆使用は常に有罪だと考えていますが、この致命的な決定を阻止するためには何もできなかった。日本人が朝鮮や中国で行ったすべての行為に対して「あなた(篠原さん)に責任がある」と言われるのと同様、(私は)ほとんど何もできなかったのです。……他人やその人の行為についてはまず、十分な情報を手に入れてから、自分の意見を述べるように努力すべきでしょう。あなたは、日本で私を批判的に説明しようとしている。……

ちょっとした食い違いがあったようですね。いささか感情的です。前提を共有してないために、議論が紛糾することはよくあることですね。