『絵画の自意識』ヴィクトール・ストイキツァ

『絵画の自意識』ヴィクトール・ストイキツァ
参ったなぁ。建築の次は絵画か。手を出してない分野が続くなぁ。第一、「タブロー」の意味すら知らなかった。そして、書いてあることもよく分からぬ…

メタ絵画とは聞きなれないが、ようするにバロック絵画はルネサンス期の絵画とちがって、タブローという自立をはたすことによって、絵画が絵画を呑みこんだり、絵画が室内空間を参照したり、絵画にひそむモチーフ性やテクスト性が絵画をまたいで相互乗り入れをはたすようになったということである。つまりはタブローとしての絵画は、絵画のメタレベルの作用をつかって自立をはたしたということだ。それをストイキツァは「絵画の自意識」とよんだ。

今回、最も要点がまとまっている箇所はここだと思う。
要するに17世紀以降のタブローは、絵画と「外部」との関係を重視するようになったということだろう。絵画と言う「テクスト」とそれが飾られる室内との関係、テクスト同士の関係、テクストが世界をどのように描けるかと言う意識など。
ううむ、西洋美術をもっと学ばんと…