時間への強迫観念

脱線事故、救助捜索活動が終了…106人の死亡確認
死者106人。負傷者461人。
戦後、鉄道事故で100人以上の死者が出たのは、6件目だそうです。
1947.2 八高線脱線事故 埼玉 187
1963.11 横須賀線鶴見事故 神奈川 161
1962.5  常磐線三河島事故 東京 160
2005.4  JR福知山線尼崎脱線事故 兵庫 106
1951.4  根岸線桜木町火災事故 神奈川 106
1945.8  八高線の衝突事故 東京 105
図録▽戦後の主な鉄道事故より


脱線、時速120キロ程度でも…JR試算を下回る

同社(JR西日本)が危険速度を計算する際、乗客はゼロとし、気象条件を一切無視するという非現実的な想定をしており、同社の試算は「机上の空論」に近い。

こんな数字を出して何の意味があるんだ…
JRは当初「計算上は133キロで脱線する」と発表していましたが、実際には時速120キロ程度でも転覆脱線の危険があったようです。
列車の最高速度を「120キロ」と発表した上で、脱線するとしたら「133キロ」と発表する。レールの上に「粉砕痕」があったと強調する。つまり、記者会見で「責任逃れ」をしていたんですね。記者会見で発表したことが後から覆ったら、余計にダメージが大きくなるのに、日本の企業は隠そう隠そうとしますね。


米紙が論評

二十七日付のニューヨーク・タイムズ紙は「時間への強迫観念が原因」との見出しをつけた記事を掲載、時刻表通りに運行しなければならないとする強迫観念が事故の背景にあり、時間の正確性や効率性をあまりに重視する日本社会に警鐘を鳴らす意見が出てきていると分析した。
産経新聞

「世界のどの国でも九十秒の遅れは時間通りとみなされる」そうです。
高校時代を振り返ると、通学は秒単位の争いだったなあ…降りたとき階段に近いドアから乗る。乗り換えはダッシュ。車内で汗を拭き、降りたら学校まで早足。始業のチャイムが鳴ってから先生が来るまでの数分の間に駆け込む。大半は先生のほうが先に来ていたけどね…
まあ、電車が5分10分遅れても平気なように、余裕を持って家を出ればいいわけですからね。