不敬小説

アマゾンから本が届いた。
数学入門〈上〉 (岩波新書) スキャンダル大戦争 (2)
『数学入門 上』(遠山啓)
『スキャンダル大戦争 ②』


あちこちで予告していた通り、今年は数学にも手を伸ばします。
『スキャンダル大戦争』は、メチャクチャ楽しみにしていたムック。
目次を見ると、飯島愛やらマリリン・モンローやら中坊公平やらが載っているらしいが、そんなものには全く興味がない。
このムックを買った目的は、幻の小説である大江健三郎『政治少年死す』と深沢七郎『風流夢譚』を読むためである。
両作品とも、大きな図書館に行ってコピーする以外、読む方法はなかった。
『政治少年死す』は、1961年の『文学界』に掲載された。
社会党の浅沼委員長刺殺事件をモデルにした作品で、右翼の猛抗議を受けて発禁となった。
『風流夢譚』は、1960年の『中央公論』掲載。
皇室を冒涜しているということで、右翼の少年が中央公論社社長宅を襲撃し、女中が死亡、社長夫人が重傷を負った(嶋中事件)。
作品は発禁となり、深沢はしばらく身を隠していた。
言論の自由」や「菊タブー」に興味があるので、以前から読みたかったのよ。
それより、こんなの出版していいのかね。