クローズアップ現代

昨年亡くなった作家の水上勉が、晩年の心境をテープに録っていた。
そのテープを通して、水上氏の晩年を辿る企画だった。
水上氏は脳梗塞を患い、体が不自由な中で鬱状態になり、幻覚も見えていたそうだ。
正岡子規の『病牀六尺』を何度も読み返していたらしい。
その水上氏を支えたのが、「而今」という言葉。
「いま・ここ」を大切にするという意味だ。
「いま・ここ」を大切にする感覚は、私も重要なテーゼ*1にしている。
親近感を覚えたので、『飢餓海峡』でも読んでみよう。

*1:政治運動などで、運動の基本的な方向・形態などを定めた方針ないし方針書