高田純次『適当論』

俺みたいなクソ真面目な人間にとって、高田純次は憧れの的だ。力が抜けていて、軽くて、いい加減なスタンス。嘘とシモネタばかりなのに嫌味のない発言。少しでも近づきたいと思い、テレビで見かけるたびに食い入るように見つめてしまう。まあ、1人のタレントを食い入るように見つめてしまう時点で、高田純次への道は遠いよな。
高田純次に憧れる人間なんてそう多くはないだろうと思っていたのだが、本書を読む限りでは俺みたいな人間が実は少なからずいるらしい。さかんに「憧れ」という言葉が出てくる。
本書は「ソフトバンク新書」創刊6冊のうちの1冊。誤字脱字が多すぎて辟易させられたわ。
著者は高田純次ということになっているが、厳密には違う。第1章は高田純次和田秀樹の対談、第2章は和田秀樹による高田純次の分析、第3章は編集者による高田純次分析(この章は誰が書いたのかハッキリしてない。まったくもう…)、第4章は高田純次の語り。多角的な分析で面白い、と評価することも出来るが、何となくまとまってない。
新書1冊読んで分かったことは、高田純次楽天的なんだな、ってぐらい。読む前から分かるよ、そんなこたぁ。まあ、「高田純次口説き術」は実践しますよ、ええ。

適当論 [ソフトバンク新書]

適当論 [ソフトバンク新書]