『SFが読みたい!2006年版』

最近は「はてブ」に夢中になってしまい、ダイアリーの文章を怠ってました。これはイカンね。と言うわけで、『SFが読みたい!2006年版』の感想をサラッと。でも、ランキングを丸写しするような野暮なマネしないので、ご安心を。
海外篇の1位は、言わずもがなという感じ。そう、イーガンね。過去7年間で4回目の1位らしい。相当難解な作品らしく、ランキングの後に「『ディアスポラ』講義」という解説が載せられている。この解説と、次の「『デカルトの密室』講義」に出てくる用語も文系の私にとっては「?」という感じだったので、wikipediaで検索しながら読み進めた。以下、参考までにリンク張っておく。
ライフゲーム
セル・オートマトン
フレーム問題
チューリング・テスト
心の理論
中国語の部屋
その他の海外篇の作品も順当なところかな。「読んでもいないくせに、なぜ順当といえるのか?」と突っ込まれそうだが、出版社のサイトを小まめにチェックしたり、SF中心の書評ブログを読んだりしてたからさ。
国内篇の印象は、ライトノベル系が増えてるな、ってとこ。私はこれまでライトノベルを読んでこなかったのだが、中盤に掲載されている桜坂洋×桜庭一樹×新城カズマによるトークセッション「リアル・フィクションとは何か?」を読む限り、かなり面白そう。「リアル・フィクション」と言い始めたSFマガジンの編集長すら、その定義をよく分かってなかったのには苦笑したが。
池上永一氏のインタビューも面白かった。聞き手の大森望氏は池上氏と仲がいいらしく、素の池上氏を垣間見ることが出来る。『シャングリ・ラ』って、「ニュータイプ」に連載されてたんだね。知らなかったわ。「某文芸誌からも150枚のオファーがあって」という裏話も披露し、「ニュータイプ」にたどり着くまで如何に逸脱してきたかが分かる。これを読んですぐに『シャングリ・ラ』を買いに行ったもんね。

SFが読みたい!〈2006年版〉発表!ベストSF2005国内篇・海外篇

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