映画評の検閲

オレの書いた「スターウォーズ」評を配給会社が検閲!(ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記)
町山智浩氏が書いた『スター・ウォーズ/エピソード3 シスの復讐』の映画評の原稿を、配給会社が添削してきたそうです。以下、概略が分かる程度に引用させていただきます。詳細を知りたい方は、町山氏のブログを読んでください。

スター・ウォーズ」の配給会社は、今回、「事前に原稿をチェックしたうえで写真の貸し出しを検討する」という方針をとっています。
で、オイラが某A誌とB誌の「連載コラム」に書いた批評が両方ともNGを食らいました。
こっちは試写会じゃなくて自腹で劇場で観てるんだがな。
―略―
柳下が電話で「なんでどこの批評を見てもベタボメなんでしょうね」と言ってたけど、そのわけは、ベタボメ評しか掲載できないからだったのだ。
でもさ、何度も言うけど、オイラは細かい部分は突ついてるけど、総体として貶してはいない。
―略―
とにかく、この映画に関して活字になったものはすべて検閲を受けたものであるという事実を皆さんは知ったほうがいいよ。

配給会社は、少しでも批判する記事を許さないんですか。度量が狭いなぁ。世間に公開されたものである以上、批判も含めた批評を受け入れるべきですよね。町山氏も仰っていますが、感じ方まで統制する権利は、作り手にはありませんよ。
画像は少し見づらいのですが、「政治的な部分はカット」とありますね。

この映画は民主制共和国が軍事独裁の帝国に移行する話であって政治そのものがもうひとつのテーマなんだが。

私は政治的なテーマが好きなんですよ。「超一級品の娯楽映画」と「超一級品の娯楽でありながら政治的なテーマも扱う映画」だったら、断然後者を観に行きます。