アンソニー・ミンゲラ『コールドマウンテン』

レニー・ゼルウィガーの結婚を祝して、『コールドマウンテン』を観ました。
監督は『イングリッシュ・ペイシェント』のアンソニー・ミンゲラ。主演はジュード・ロウニコール・キッドマンレニー・ゼルウィガーは本作でアカデミー賞助演女優賞を受賞しました。
舞台は南北戦争末期のアメリカ。南軍の兵士インマン(ロウ)は、故郷コールドマウンテンで待つ恋人エイダに会うため、前線から脱走する。一方、インマンの帰りを待つエイダは父を亡くし、食料にも事欠く有様だった。そんなエイダの元へ、流れ者のルビー(ゼルウィガー)がやってくる。ルビーは何も出来ないエイダに、生きるための知恵を授けていく。
インマンが逃亡中に会う人々が、とても印象的なんだよね。堕落した牧師(フィリップ・シーモア・ホフマン)、渡し舟を漕ぐ少女、男に飢えた女たち、寂しい思いを堪える未亡人(ナタリー・ポートマン)などが、隠しておきたい人間の本性を垣間見せてくれる。二人の愛の物語より、人間の醜さを描いたキャラクターの方が面白いわ。
ニコール・キッドマンは、気位の高いエイダの役にピッタリですね。白くて整いすぎた顔が、冷たさやプライドの高さを醸し出してるよ。

コールドマウンテン [DVD]

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