東大恋愛バトルロワイヤル

最近は私的なことをほとんど書かなくなってしまったが、私的な事柄を楽しみにしている友人もいるので、今回は思いっきりプライベートというか、自己省察を兼ねた話題を。
東大恋愛バトルロワイヤル
サークルクラッシャー」という言葉に興味を持って色々調べてるうちに見つけました。なぜこの言葉に興味を持ったかというと、男女比の関係で「女性に希少価値がある」コミュニティを幾つか経験してきたのでね。まあ、心当たりがあったというか。今回は、この言葉自体には深入りしません。
この「東大恋愛バトルロワイヤル」は、大学のとあるクラスの恋愛シミュレーション。このクラスの特徴は、受験難関校であり、男女比で男がかなり上回っていることです。簡単にまとめてしまえば、勉強ばかりしてきた男どもが少数の女性を奪い合うのですが、最終的に男は誰も勝者になれない、という展開です。
とてもよくできたシミュレーションだと思います。展開や駆け引きが凄くリアルです。50人の集団をここまで客観視できるのは、大したものですよ。
いくつか引用してみましょう。

受験マニアが集う環境において、女性は常に少数派であるがゆえに、女性であるというだけでチヤホヤされます。特権階級です。先輩に仕事を押し付けようが、同級生を殴ろうが何でも許されます。精神面・肉体面ともに暴力を独占します。
その結果、女は完全につけあがります。

想像できる。というか、実際どこかで経験したような…

そもそもプライドが高めなAちゃんは仲間の男たちに対して物足りなさを感じています。その男たちから振り向かれない。これは屈辱です。もはやこの馴れ合いも終わりだわ、そう思うのは無理もないでしょう。

これも、心当たりがあるんですけど…
まあ、私は誰かを批判したいわけではなくて、このようなクラスの恋愛模様を「構造化」「一般化」出来ることに面白さを感じているわけです。
終盤の「見た目と中身」論も、的を射てますよ。

女性が男の見た目を見ているから彼らはもてないのではなく、「中身、つまりはコミュニケーション能力の無さゆえに」彼らはもてないのです。

全く以ってその通りですね。
恥を忍んで申しますと、かつての私は、女性に対するコミュニケーション能力を欠くが故にもてない状態でした。
中二の時、あるくだらない出来事がきっかけで、私は女性一般に対する嫌悪感を持ちました。その出来事を語るのは別の機会に譲るとして、問題はなぜ女性嫌悪ミソジニー)をその後も維持し得たのかであります。これはやはり、高校で野球部に所属したからではないでしょうか。野球部は、ホモソーシャル*1な性格を備えた共同体です。部員同士の絆は絶大なものであり、女性嫌悪は「硬派」として肯定的に評価されます。本当は女の子大好きなのにね。
おっと、こんな分析誰にも話したことないよ。ネットは怖いわ…

*1:ホモセクシュアル」とは異なります。セジウィックの本を読んだわけではないので、使い方に問題があるかもしれません。意味はキーワードの方へどうぞ