激論!反日デモと日中新時代

朝まで生テレビ」観賞。テーマは反日デモ、歴史教科書問題、靖国問題
中国人のパネリストが4人招かれていたので、けっこう面白かった。
反日デモがこの時期に起きた要因が、5つ挙げられていた。
1.日本の常任理事国入りに不満を持っているカリフォルニア在住の中国人が、インターネットで署名を中国に送った。
2.2月の2プラス2(日米安全保障協議委員会)で台湾問題に言及したことに、「台湾問題は国内問題」とする中国政府としては不満だった。
3.日本の教科書検定の時期
4.若者の失業者が増えていた。中には日系企業に恨みを持つものもいた。
5.タブロイド紙誤報。その内容は、「日本が戦艦大和を再び作ろうとしている。軍国主義復活」や「アサヒビールや味の素などが、新しい歴史教科書をつくる会のスポンサーである」というもの。前者は、今年12月公開予定の映画『男たちの大和』のセットを作っただけの話。後者は、実際にはOBがスポンサーになっていると言う話で、日本製品不買運動に発展した。
「愛国教育」と言われているが、特別愛国的な内容でもないらしい。ただ、戦後の日本がどんな国になったの教えられていないそうだ。憲法9条の意味合いも知らないから、再び日本が軍国主義化するのではと懸念しているようだ。
葉千栄という中国人の東海大教授は、かなり信頼できるね。力強い喋り方で、正論を言っていた。中国人でありながら、中国の現状をしっかり客観視できている。
また賈珊というジャーナリストの話も面白かった。この方は上海のデモを現地で取材している。天安門事件に参加していた彼女から見て、今回のデモはレベルが低く映ったようだ。天安門事件の時は、国のためにと命を懸けていた、今回のデモは真剣みがない、と。
まあ、論点が整理できたかな。